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結婚しない団塊ジュニア世代 [家族]

晩婚化、未婚率の増加、出生率の低下、これらは周知の事実ですが、社会情勢が深く関わっています。

第一次ベビーブームが起きたのは戦後間もない頃ですが、この頃は戦争によって人口は減り、都市は破壊
され、生産力が著しく低下した時代です。
労働力がいくらでも欲しい時代だったのです。
今ほど機械化されてない農家や工場では、人の数=生産力でした。
子供の数=一家の収入みたいなもので、子供は宝だったのです。
子供を作るのが第一優先の時代では、結婚は親や親戚で決められ、本人の意思など重要じゃありません。
(TVもなくアイドルもいない時代です、近所の娘がさぞ魅力的に見えたことでしょう)
こうした社会情勢の中で団塊世代が誕生しました。

この団塊の世代が第二次ベビーブームを起こします。
経済は右肩上がりで、需要に供給が追いついてない時代です。
労働者は貴重で、終身雇用など色々な手当で厚遇されました。
会社に手厚く守られ、明るい将来設計ができる時代です。
(TVの普及などで恋愛結婚などの概念が生まれるものの、女性の夢はお嫁さんで、キャリアウーマンの
概念はまだありません)
こうした社会情勢の中で団塊ジュニア世代が誕生しました。

問題の団塊ジュニア世代ですが、第三次ベビーブームは起こせません。
需要に供給が追いつき、必要な物は一通り揃い、作れば売れる時代は終わります。
行き場のない設備投資の資金が株や不動産に流れ、バブル経済を招きます。
(TVの番組で異性の理想は高められ、近所の娘はさぞ魅力なく見えたことでしょう)
バブル経済が弾けた後、会社はサバイバル状態になり、生存をかけて人件費削減に走りました。
リストラ、派遣、非正規雇用がその結果です。
安定した雇用はなくなり、新卒でも就職が困難な時代です。
就職口がないということは、社会からいらないと言われてるようなものです。
人が必要とされてない時代に子供を産もうとするでしょうか?

「人が必要とされてない」そこに最大の問題があるように思います。
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